医療法人財団アドベンチスト会 東京衛生アドベンチスト病院
東京衛生アドベンチスト病院は母体であるキリスト教会が、100年以上前から病気予防の大切さに取り組んできたことから、病院内外への健康増進の働きは以前より活発です。その独自の健康的な生活様式を表す英語の頭文字をとってNEWSTART(ニュースタート)健康法と呼び、当院でさまざまな取り組みをしていますが、その一部をご紹介します。
当院が提供する食事は職員食・病院食とも卵と牛乳は使う卵・乳菜食で、野菜たっぷりの食事を提供しています。当院の減量講座レシピブックもベジタリアン用です。
Exercise(運動)適度に運動する。リハビリテーション科が診療時間外に施設を職員に開放しています。
Water(水)水分を適量摂取する。院内に無料給水器を設置しています。
Sunshine(日光)日光を適量浴びる。病院の中庭や緩和ケア病棟のテラスに椅子があり日光浴ができます。
Temperance(節制)お酒を飲んだりたばこを吸ったりしないことなどの節制。1966年に当院で「5日でタバコが止められる」講習会を始め、禁煙外来のきっかけを作りました。当院の職員禁煙率は自己報告によると0.56%(2019年度調べ)です。
Air(呼吸)新鮮な空気や正しい呼吸法。当院は大都市の中にありますが、中庭や玄関前ロータリーに多くの樹木が植えられています。
Rest(休息)適度な休息。毎週土曜日は、休診になります。
Trust(信頼)信頼できる存在は心身の健康に影響を及ぼす。当院では人を分け隔てなく大切に思う神が信頼に足る方であることを、丁寧な医療を通して証します。チャプレン(病院付牧師)が様々な場面で患者・家族の霊的な側面を支援します。
ここにご紹介したNEWSTART健康法にそった活動を、地域のみなさまにも知っていただき健康啓発につなげるために健康祭やNEWSTART健康法を用いた健康相談、ラジオで当院の医療従事者が健康情報を提供したり、日本全国にある教会で健康講話を実施したりしています。
前述した毎年春に行う健康祭では、健康講演会、健康相談や体組成測定など無料の検査・体験コーナー、菜食弁当や健康食品販売の他、子どもたちが医師や看護師の白衣を着、なりきって写真撮影をしたり腹腔鏡機器の操作体験をしたりといったコーナーを設けたりしています。
引き続き、病院内外へのより一層の健康啓発に努めていきたいと思っています。
東京衛生アドベンチスト病院 健康祭 健康講演会の様子
NEWSLETTER No.14 JUNE 2020