PAGE TOP

加盟事業所の取り組み

加盟事業所の取り組み

公益社団法人福岡医療団 千鳥橋病院

ノーリフトの取り組み紹介

職員チーム ノーリフトコアチーム
<はじめに>
当院は、2011年から職員の健康づくりの一つとして、ノーリフトを滋賀医科大学との共同研究で実践し、同時にアンケートで評価を行ってきました。期間中の2014年に病棟のリニューアルを行いました。大学との共同研究が終了し、今回ノーリフトコアチームで法人独自のアンケートを作成、法人の看護職とリハセラピストを対象に実施しました。今回は、千鳥橋病院看護職のアンケートを示しながら紹介します。
図1 腰痛の有訴者率の変化
<アンケート結果>

図1, 2は、ノーリフト導入前(2011年度)・リニューアル翌年(2015年度)・現在(2019年度)に行ったアンケート結果を比較したものです。

まず、図1は「腰痛有訴者率」についての結果です。2015年度では「腰痛なし」と答えた職員は19.6%だったものが、2019年度では31.5%と増加しています。 

図2 身体的につらい作業の有訴者率の変化

次に図2は「身体的に辛い作業」15項目の中で特に割合が高かった入浴介助と移乗介助の2項目について比較したものです。

2011年度では「入浴介助が辛い」と答えた職員は83.4%だったものが、簡易シャワートローリー(ストレッチャータイプで背中にお湯を張り、仰臥位のままで入浴できるもの、寝たきりの患者も楽に入用介助が可能)と入浴用リフトなどの道具を導入したことによって、58.6%に減少しました。また「移乗介助」については、スライディングシートや移乗ボートの活用で83.0%から62.5%に減少しました。

図3 道具の活用は腰部の負担になっているか

最後に図3の「道具の活用は腰部への負担軽減になっているか」の質問では「なっていない」と答えた職員は僅か2%でした。腰部固定帯着用状況についても30.6%から23.9%に減少しており、道具の有用性はあると考えます。  

<ノーリフトの取り組み>

日本ノーリフト協会のノーリフトコーディネーターの研修を3名が受講し、3名を中心にノーリフトコアチームを立ち上げ、定例会議で職場間の情報共有、職場ラウンドで道具の点検や実技指導をしています。また、法人看護部を対象に新卒看護職研修、職場の指導者養成研修やクリニカルラダーを年間計画に組み込んでいます。

<活用している道具>

移乗ボード(プラスチックダンボールで独自に作成)・スライディングシート・介助グローブ・入浴用リフト(亜急性期の病棟)・入浴介助用簡易シャワートローリー・ストレッチャータイプの体重計

千鳥橋病院・職場の指導者養成研修の様子
<まとめ>

今回のアンケートで、腰痛有訴者率が50%台になっていると予想していましたが、結果は前述のとおりです。これは、環境因子として建物の構造変化や入退職等で対象が固定されていないこと等が考えられます。今後もこれらの環境因子に加え、介助量の多い入院が増えることが考えられ、ノーリフトはケアをする上で必須の課題であると考えます。

更新日:2020年7月1日

一覧に戻る

COPYRIGHT (C) 日本HPHネットワーク.ALL RIGHTS RESERVED.