加盟事業所の取り組み

新居浜協立病院は、愛媛県新居浜市にある愛媛医療生活協同組合の病院です。

「班会」や「体操教室」、大型スーパーとの連携で健康チェック等の健康づくりの活動を行っています。

また、2017年からは新居浜市地域包括センターの委託を受けて、新居浜市の一般介護予防事業のＰＰＫ（ぴんぴんキラリ）体操、2019年からは「元気もりもり教室」に取り組んでいます。

2020年、当院は「健康づくりの病院」を前面に掲げ活動を行い、2020年10月HPHに加盟しました。

▶「ＨＰＨ」を全職員が実感

院内の「まちづくり協同委員会」が中心になって、「ＨＰＨ」の学習を開始しました。①地域の視点、②患者の視点、③職員の視点での活動であることを知り、まずは職員が元気でなければ始まらないと、職員の体力測定を始めました。約8割の職員が握力測定、片脚立位、長座体前屈を測定することで、日頃の運動不足を実感し、地域組合員も一緒に取り組んでいる「ときめき健康チャレンジ」へ繋げました。職場でタオル体操やラジオ体操、ヨガに取り組んだり、個人で目標を決めるなど多くの職員が健康チャレンジに挑戦しました。 この経験は病院の全体会議「１職場１ＨＰＨ」報告会で13職場中12の職場から報告され、「日頃使っていない筋肉を使うことでリフレッシュできる」「職場内のコミュニケーションが良好になった」と大好評でした。職員が「ＨＰＨ」を理解していく契機となりました。

▶地域での健康づくり

2019年、職員の専門性を活かして11の職場で17題の「健康応援メニュー」を作成しました。班会や健康講座に多くの職員が講師となって出向き、参加された地域住民の方々から大いに喜ばれています。コロナ禍の2020年は、フレイル予防に着目。「フレイル予防メニューＤＶＤ版」の作成に取り組んでいます。

新居浜市の介護予防事業の受託は2つです。65歳以上の高齢者を対象としており、1つは通いの場であるＰＰＫ体操（セラバンドを使った体操）への指導と介護予防講座を7つの拠点で実施しています。もうひとつは「元気もりもり教室」（介護予防講座と体操を週1回3か月間実施して効果を評価する教室）です。

いずれも、専門職である医師や看護師、作業療法士・理学療法士・言語聴覚士、管理栄養士が講師となって参加し、新居浜市地域包括支援センターと連携をとりながら、支援が必要な方への対応を行っています。今後、ＳＤＨを活かした患者さんへのHPHの取り組みを広げていこうと考えています。

NEWSLETTER No.17 MAY 2021

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