東京保健生活協同組合 ひかわした訪問看護ステーションサテライト南池袋
「訪問看護師が行政とヤングケアラー活動にかかわって見えてきた背景」
訪問看護はご自宅で利用者様と介護者であるご家族を対象に医療の専門性を活かしたサービスを提供します。そのため、家庭環境・背景を周知できる身近な医療者だと言えます。
近年、高齢者・障害者人口増加に伴い、公的保険だけで補えず家族負担、「ビジネスケアラー」「ヤングケアラー」と社会的問題となり、厚生労働省のヤングケアラー対応や訪問看護アクションプラン等にも訪問看護の活動拡大が掲げられています。
今回、子育ての経験や法人方針含めて自分たちができる事を「ヤングケアラー」に活かせたらと思い、区へ連絡し、令和5年8月からの活動を報告します。
対象の豊島区は①日本有数の高い人口密度(高齢者の独居率・夫婦率高い)②20-30代の人口割合も高い③外国人が多い(繁華街「池袋」がある)、行政も多様に対応しています。
活動内容は
①研修・母親連絡会:実際のヤングケアラーの方の話を聞き、生まれてから当たり前の環境なので自分がヤングケアラーだとわからなかった。学業だけでなく就職後も影響していること、学校の先生が外国の方の思想の違い・支援で苦労していることなど具体的な内容でした。NPO事業所の子供の居場所、家族関係の問題でシェアハウス宿泊施設の滞在日数が月単位・年単位であることに、「本来、大人が守る・守られる権利」の子どもの複雑な背景をしりショックでした。
②児童館で、子どもたちへのヤングケアラー啓発に参加しました。2回参加して周知の低さと啓発の難しさを実感しました。また同時に町でみかける白衣姿の自転車が訪問看護であり、その仕事を説明し身近な医療として声かけて欲しいことを伝えました。区の高校生のアンケートにも授業で実際のケアラーの話を聞きたい、ラインなどの相談ができたらいいと回答がありました。
実際に活動して、
①見つける大変さ②どう介入するか③周知・啓発が大切!!を実感し、子どもの複雑な背景・要因に対して①周知を含めた仕組みつくり
②他の地域団体との協力(今回は民生委員・福祉部・こども家庭部・教育部・塾やNPOの事業所など)
③訪問看護としての活動を地域へと拡大することが大切だと思いました。
区との連携でヤングケアラーや居場所のない子供(虐待など)はその時の生活だけでなく精神的負担による引きこもりや精神疾患の可能性もあり、当たり前の「子どもの権利」を守ることは将来の健康・生活を守ることに繋がり重要です。
訪問看護師としてまだ始めたばかりですがすこしずつできる事から活動したいと思います。
2020年版HPH基準:
基準5 より広い社会におけるヘルスプロモーション
副基準 2: 地域社会の健康に取り組む
5-2-3 私たちの組織は、家庭訪問や地域のケアセンターを通じて、地域内の不利な立場に置かれている人々に革新的なサービスを提供する責任を担います。
報告:厚美 道子氏(東京保健生活協同組合 ひかわした訪問看護ステーション
サテライト南池袋 看護師)
1750-0056 東京保健生活協同組合
NEWSLETTER No.32 MAY 2026





